【個人事業主】開業の届出書類作成は開業freeeが秀逸!(ただし注意点あります)

今年の6月に税理士として独立開業し、個人事業主となったわけですが、税務関係や社会保険関係など、いろいろと手続きがあってめんどくさいですよね。

税務署に提出がで必要な書類については、ひな形は国税庁のホームページに掲載されていますが、PDFでしかダウンロード出来ませんし、印刷してボールペンで書くのはめんどうなものです。

わたしの場合、字が汚いこともあり、どうにか楽にできないかなと思って調べていたら、会計ソフトのfreeeが提供している「開業freee」が非常に秀逸でしたので、注意点も含めつつ紹介します!

目次

個人事業主が開業時に必要な届け出はなにがある?

まず、個人が事業を開始した際、税務署に提出する可能性のある届出書は以下のとおりです。

  • 個人事業の開業・廃業等届出書 開業したすべての個人事業者が必ず提出
  • 所得税の青色申告承認申請書 確定申告で青色申告を選ぶときに提出
  • 青色事業専従者給与に関する届出書 家族が事業を手伝い、賃金を払うときに提出
  • 給与支払事務所等の開設届出書 従業員を雇った時などに提出
  • 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申告書 源泉徴収した所得税の納付を年2回にしたいときに提出 ※このほか、労働基準監督署やハローワークに提出する書類もあります。
  • 所得税のたな卸資産の評価方法の届出書 たな卸資産の評価方法を選びたいときに提出
  • 所得税の減価償却資産の償却方法の届出書 減価償却資産の償却方法を選びたいときに提出
  • 消費税課税事業者選択届出書 消費税課税事業者になることを希望するときに提出
  • 消費税簡易課税制度選択届出書 消費税の簡易課税制度を選びたいときに提出

ただ、これらの届け出をすべて出す必要はなく、状況に併せて提出することになります。

簡単にまとめると、

〇すべての事業者が必ず提出

  • 個人事業の開業・廃業等届出書
  • 所得税の青色申告承認申請書 確定申告で青色申告を選ぶときに提出
 

〇従業員(家族を含む)を雇用する場合、追加で提出
  • 青色事業専従者給与に関する届出書
  • 給与支払事務所等の開設届出書
  • 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申告書
〇開業初年度に店舗を建て、消費税の還付を受けたい場合に提出
  • 消費税課税事業者選択届出書
〇消費税の課税事業者になった際、簡易課税制度を選択したい場合に提出
  • 消費税簡易課税制度選択届出書
〇その他
  • 所得税のたな卸資産の評価方法の届出書
  • 所得税の減価償却資産の償却方法の届出書

に分けることができます。

わたしの場合は、従業員を雇わずに事業をスタートしてますし、店舗購入などもなかったので、

  • 個人事業の開業・廃業等届出書
  • 所得税の青色申告承認申請書

しか提出していません。

開業freeeでは、上記書類のうち、

  • 個人事業の開業・廃業等届出書
  • 所得税の青色申告承認申請書
  • 青色事業専従者給与に関する届出書
  • 給与支払事務所等の開設届出書
  • 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申告書

を作成できます。

ちなみに開業freeeのリンクはこちら

https://www.freee.co.jp/lp/kaigyou/04/

・開業フリーを使ってサクッと提出

それでは、開業freeeを使って申告書を提出する手順を解説します。

まずは「開業freee」と検索し、上記画面にメールアドレスとパスワードを設定して登録してはじめるをクリックします。

このような画面が出てきますので、質問に答える形で入力していきます。

特に判断に迷う部分はなかったです。

仮にこんな感じで入力しました。

次へ を押して、引き続き質問に答えて入力していきます。

このページで注意点がひとつ。

家族に給与を支払う場合、情報を「給与を支払う家族の情報を入力しましょう」という項目に入力します。

この際、給料の金額は、ここに入力した以上の金額は支給できないので、支給の上限額を書いておきましょう。

理想は、実際に支払う金額を入力し、金額を変更する場合はその都度、「青色事業専従者給与に関する届出書」を出しなおすことです。

賞与についても、支給する場合の上限額を入力しておきましょう。

入力が終了したら「書類を提出する」ボタンをクリック

次ページで、

②書類を確認しましょう の書類を確認する で、書類を確認しましょう。

入力した情報に基づいて、必要な届出書が出来ていますので、税務署に持っていく場合や郵送する場合は、ここから印刷しましょう。(印鑑も必要ありませんよ!)

※電子申請も可能ですが、マイナンバーカードを読み取るカードリーダーが必要なので、印刷して提出するのがおすすめです。

なお、届け出を提出する場合、必ず控えをもらいましょう。

届出書の控えは事業資金の融資を受ける際など、使用する場面もあるため、忘れずにもらい、保管しておきましょうね。(開業freeeを利用すれば、控えも同時に作成されるので便利ですよ!)

郵送で提出する場合は、切手を貼った返信用封筒を入れたうえ、控えを送ってほしい旨メモを入れて提出してくださいね。

というわけで、届出書の提出は以上です!

この後もwebページ上では会計freeeへの導線などが続きますが、開業届出書等を出すだけなら、印刷後、ログアウトしておけば問題ありません。

・飛騨県税事務所に提出が必要な書類については対応していない

とまあ、非常に便利な開業freeeなんですが、問題が一点。それは、県税事務所に提出する書類には対応してないんですね。

本来、個人事業主として開業した場合、県税事務所に

事業開始等申告書

を提出する必要がありますが、開業freeeでは対応していません。

ただ、事業開始等申告書については、原則として提出は必要ですが、岐阜県の場合は税務署に開業届を出すと、県税事務所にデータが送られますので、提出しなくても特段問題はないです。提出をしないことによる罰則等もありませんしね。

なので、提出しなくても大きな問題点ではありませんが気になる人は下記からダウンロード(EXCELのみ)出来ますので、印刷して提出しましょう。

https://www.pref.gifu.lg.jp/page/6122.html

以上、個人事業主が開業した際に提出が必要な書類についてでした!

めんどうな届出書はサクッと出して、本業の準備などに時間をあてたいものですよね。ではまた!

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